※【サブカル恋愛理論】は、サブカル研究家ナンパ師のtakaさんにご提供いただいております。

 

かつて、表参道のカフェを借り切って

“フェチプレゼン”

というイベントがありました。

 

文字通り、自分のフェチズムを、

登壇者がTED風に
プレゼンするというもの。

 

ちなみにTEDとは、

“スーパープレゼンテーション”

という邦題で以前TV放送もされた、
欧米のプレゼン番組です。

 

(アマゾンCEOなどの著名人らが、

あるワンテーマで
プレゼンテーションを披露するもの。)

 

自分の極私的なフェチズムを、

ときにユーモアを交え、
真面目顔で自信満々にプレゼンする。

 

具体的なものとしては、

“骨格フェチ”
“(女子のスカートの)絶対領域フェチ”

なんてものがあったかな。

 

意外なことに、
割と綺麗な女子の参加率が高かった。

“フェチ”

というパワーワードに、好奇心が
くすぐられたのかもしれません。

 

なかなか面白い試みだな、
と感じた僕は、

「もし自分ならどんなフェチをプレゼンするだろう?」

と想像しました。

 

概して、登壇者の方のフェチズムは、
性質上、わりと個人の

“セクシャルなもの(性癖)”

の範疇に始終する印象が強かった。

 

良くも悪くも、

“私的な性癖”

に掛ける個々人の熱量(変態度)は
感じられた分、

「なるほど、人それぞれだね」

で完結してしまいがちだった。

 

語られる対象が
個人由来の性癖に直結している分、

例えば“絶対領域”を熱く語られても、

「俺は実際にHする方が好きだから」

と感じてしまい、

僕自身、“絶対領域フェチ”に
啓蒙されることはなかった。

 

その分、
もし自分が登壇者だったならば、

もう少し他者と“共有できるもの”を
チョイスするだろうな、とも思いました。

 

たとえば以前、都内のゆるい読書会に
参加したときのこと。

 

その会では、各人が
おススメの本を持ち寄って、

自己紹介を兼ね、1分程度、
その見所を紹介するのが慣わしでした。

 

いわゆる、各自のおススメ本を
プレゼンし合って、

“どの本を一番読みたくなったか”

を投票で決める“ビブリオバトル”
ほど攻めた雰囲気でもなく、

まったりと、それでいて
メリハリの利いた自己紹介タイムでした。

 

その際、僕はなかなか個性的な本を
紹介したこともあってか、

幸いなことに、女性メンバーとも
スムーズに打ち解けることができました。

 

「これはいいいな」と思いましたね。

 

自分の個性の一端を知ってもらった上で、

相手も僕が紹介した本を
「読んでみたい」と思う。

そして、その本を魅力的に紹介した
僕自身にも、興味をもってもらえる。

 

たとえば活字じゃなくても、
映画でもアニメでも音楽でもいい。

どうしてそれが好きなのか、
理知的にかつ、

相手の感性に訴えかける言葉で
プレゼンテーションをする。

 

これって個人的にすごく楽しい。

 

そして、人は誰かが
夢中になっているものを見つけると、

「どれどれ、自分も手にとってみよう」

という気持ちになり易い。

 

今後、僕自身がイベントを開くとしたら。

 

私的なフェチを語り、

個人のキャラクターに
興味を持ってもらいつつ、

かつそれを相手とも共有できる
広がりをもった仕組みにしたい。

 

プレゼンの優劣を競うまでもなく、
もっと気軽な感じで。

 

今は情報発信の時代。

 

ツイッターで検索してみたら、私的な

“フェチプレゼン”

というワードで、自分の性癖に
刺さる女子のファッションを一枚絵で
発信している男性絵師の方がいたり。

 

それでもし、賛同者がいたならば、
個人的に仲良くなるきっかけにしたり、

その流れでオフ会を
開いてみるのもアリでしょう。

 

デイープなフェチを隠すのではなく、
コンテンツとして発信してみて、

自分を知ってもらう名刺代わりに
してみてはいかがでしょうか?

 

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