※【サブカル恋愛理論】は、サブカル研究家ナンパ師のtakaさんにご提供いただいております。
もし、過去の自分に一言だけ
モテ・アドバイスできるとしたら、
どう声を掛けますか?
僕の場合。
当時、めちゃくちゃ好きだった女性
(仮に“ハル”とします)
に出会う以前の僕であれば、そもそも聞く
耳を持たなかったに違いありません。
だってリアルな恋愛よりも、
エロゲーや美少女ゲーに
はまっていたから笑。
「リアルに付き合うんであれば、そもそも俺の魅力に気付かない女と付き合う必要はない」
と、妙に強気でした。
でも、僕はあるとき
生身の女の子を好きになった。
彼女の方もひとときですが、
偏屈だった僕に
好意を寄せてくれた訳です。
結果、僕はもう
ベタ惚れになってしまいました。
では、それほど好きだった
女・ハルに振られて
地獄の淵をさ迷っていた
当時の僕に対して、
今の僕ならどう声を掛けるか?
当時はある意味、
今よりも恋愛や女性に対して
もっと純情でしたが、
僕のルックスはといえば、
薄毛の小太り中年でした笑。
でも、自分ほどニッチなサブカルに
情熱を注いでいる男は他にはいないと
自負しており、
ハルは初めて、僕のそんな部分に
興味をもってくれた子でした。
だから、
「やっと俺だけのシンデレラが現れた」
と嬉しかった。
それまでは恋愛を
敬遠していたせいもあり、
「もしこの子が目の前からいなくなったらどうしよう」
と、文字通り震えていました。
まさに、理解者と運命のヒロインを
同時に失う怖さ。
一方、ハルはといえば、
人前で平気で煙草をふかすわ、
下ネタは言うわで、
清楚系とは似ても似つかない、
風変わりな子でした。
むしろ、純情だった僕は、
その女の子らしからぬ開けっぴろげな
性格にハマってしまった訳です笑。
でも、勇気を出して告った末に
OKは貰えたものの、
ものの一日で、僕はあっけなく振られた。
いわく、
「やっぱり元カレのことが忘れられない」
と。
当時、僕の恋愛の教科書といえば、
エロゲーや美少女ゲームだった訳です。
それこそ、バイブルのように
はまり込んでやっていた。
そして、そこに描かれた
“主人公とヒロインとが結ばれる物語”
を妄信していた訳です。
たとえ一時的に運命の悪戯が
二人を引き離したとしても、
結局は目に見えない絆で
ふたりは結ばれるようにできていた。
それはさしずめ、
物語教とでもいえるような、
信仰にも近い不文律だった。
それが、
“赤い糸の子だ”
と思い込んでいた女性にあっけなく
振られることで、崩壊した訳です。
人の個人史に、転換点があるとすれば。
僕にとってのそれは、あの振られた日が
間違いなくそうでした。
あの日を境に、
僕は変わらざるを得なかった。
日本史になぞらえれば、
幕末の黒船来航と望まぬ開国、
あるいは、
心の拠り所だった“カミカゼ・ニッポン”
を、原爆投下で完膚なきまでに
叩き壊された、太平洋戦争の敗戦にも
相当する出来事でした。
で、本題。
もし振られたばかりの自分に、
一言だけ声を掛けられるとしたら。
今の僕なら、こう声を掛けるでしょう。
「“物語”に自分を当てはめようとするな」
サブカルチックにいえば、当時の僕は、
ロマンチストの、運命論者だった。
こと自分に限っては、あらかじめ
思い描いたシナリオ通りに、運命が
展開されていくと半ば信じていた。
幼児期の万能感を、いまだ
引きずっていたのかもしれません。
「俺は運命をも司る、選ばれし者だ」
って。
でも、そんな世界観が、
幼く脆い虚構であることを、その時に
嫌というほど直視してしまった。
かつて誰かが
「人は物語なくしては生きられない」
と言ったのを覚えています。
物語は、
人間が発明した偉大なもののうちの
一つに違いないでしょう。
でも、
「物語なんか飛び越えて、その向こう側を見てみろよ」
と、当時の僕に伝えたい。
「リアルとはどんなものか、見てみろよ」
と。
それが証拠に、幻想が打ち砕かれた後
(鎖国を解いた後や、戦争に敗北した後)
も、日本は逞しく
変貌していったではありませんか。
それは決して、
スマートな形での変貌では
なかったのかもしれない。
でも、だからこそ、
そこにリアリティがある。
もし、これを読んでいる方の中に、
当時の僕と同じ、
自分が作り上げた“物語”の呪縛に
囚われている人がいたら聞いて下さい。
「物語は、無数の“今”の積み重ね」
「だから、収まりのいい“物語”に、あなたを集約させなくていいんだよ」
※【サブカル恋愛理論】は、サブカル研究家ナンパ師のtakaさんにご提供いただいております。
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